さて季節の移ろいも早いもので新緑が目に眩しい今日この頃ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか、毎度おなじみブログ担当のサトマです。
デザインチーム サトマ
業務内容 : 所属はデザインチームだけれど多種多様な業務を担当。案件の管理や皆の未来を切り開くために体を張って頑張ってます。
今回はPlaNetStudio(※以下PNS)アニメチームの部活動の紹介となります。
Vtuber”ごっこ”部
Vtuberについて知識のない方は別途検索いただくとして、ざっくり言ってしまえば
「2Dアニメキャラや3Dモデルを通して動画配信する人」
ということになるでしょうか。日本ではキズナアイさんなどがその先駆けとなりますかね。
そのVtuberを、あくまで「ごっこ(これが大切らしい)」として、みなで制作してみよう、その過程を知識共有してみよう、といったところがその活動内容なのだそう。
今回は紹介エントリーその1として「発足から活動開始してみて」お送りいたします。
アニメチームの部活動については先に「Anim制作ドキュメント:一つの点から生まれる世界」を紹介しておりますが、
一般の会社の部活は…例えばフットサル部や日本酒研究部だったり…普段の業務とは別軸のレクリエーション活動に近いものがあると思いますが、アニメチームの部活動はそれではなく、
「楽しくやるにせよどうせなら業務やスキル向上に役立つほうがいいよね」
という、わりと実利的なスタンスをとっているのが特徴となっています。
Vtuber案件
今からさかのぼること1年ほど前に、アニメチームで請け負ったVtuber案件があったそうです。
このVtuberごっこ部の発足人であるキムラさん曰く
「LIVE2Dを使用する案件の中では比較的高い技術力と知識が必要」
ということらしく、できればたくさん業務として請け負いたかったのだけれど、わりと少ない人数アサインと短期間で上がってしまった、と。
やりがいがあり、かつとても楽しく充実した業務だったため、もっともっと請け負いたいと思ったそうです。
ゲームのキャラとは違って大量に需要のあるものではないですが、希望が叶うといいですね。
失うものかこの技術、ごっこ部、発足!
アニメ業務に限らず、日々継続して使用するスキルは少々使わない期間があってもさほど衰えはしないものですが、そうでないスキルの劣化はまぁ早いもので。
▲テラダさん作業画面
Vtuberモデルを作成、トラッキングと呼ばれる演者の表情と連動するデータ作成、その表現の幅。
次にVtuberの案件をいただくためにも
「失うものかこの技術」と。
強く思ったのだそうです。……やだもうかっこいいなぁ。
さぁ始めよう、Vtuber”ごっこ”
キムラさんはさっそく発足のお知らせと活動内容の説明をしてみることに。
……集まってくれる人数が少なかったら嫌だな、なんて心配はどこ吹く風、想像以上の人数にお集りいただくことに!
フタを開けてみれば、隠れVtuberメーカーが多かったことに驚く結果になったそうです。
そして、ほぼ全員のメンタリティが
「Vtuber、作りたいけれど別に中に入りたいわけじゃない、なので発表のしようがなかった」
であるらしく。
ああなんかすごくわかる、ラーメン作るのは好きだけど別にラーメン店を経営したいわけじゃない、みたいな(なんか違うな)。
「じゃ、みんなで作って制作技術と知識を集めよう!」
と、ここにVtuber”ごっこ”部の発足とあいなりました。
でも、
「ただし、中に入るわけじゃないから【ごっこ】で」
これも標榜となったのでした(笑
部員のみなさんとその作品
部を代表して3名にインタビューしましたので、制作していくなかで苦労したことや楽しかったこと、発見できたことなどを伺ってみました。
実際に制作したものの一部も、今回お見せできることになりましたのでご覧ください!
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ハヤシさん
意識した点として、元々やる気にムラのある自分の性格を考慮してスタートダッシュ時は誰よりも勢いよく制作開始しています!
今回、友人にキャラクターデザインを頼んだため、Live2Dでのモデリングを想定していない衣装になりました。難易度の高い帽子(しかも斜め)やゴーグルなど‥‥‥。
帽子の制作は、完成を優先し、後日再チャレンジ!となりました。
あとテラダさんとお話できたのもよかったです!
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テラダさん
業務でLIVE2Dを使用したことないところからスタートしたので、皆さんと足並みそろえるのに苦労しました。
苦労していることを報告会で報告すると、秒で解決してくださったり…
皆さんの知識を吸収できてほんとうによかった
普段、同じ案件関わりのないメンバーと交流できたのも
物理演算が苦手意識あったのですが、今回それを駆使すると表現の幅が広がる様子が見られてよかったです。
数値をしっかり理解すればもっとすごいことできることが目に見えてわかりました。
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ケヅカさん
制作期限が決まっているのでスケジューリングしやすかったです!
他の人の作成過程など共有できたのはとてもよい経験となりました。
涙の作り方など、部活内で知ることができたのは大きな収穫です。
他の人のモデルを見ることで、自分の足りない部分が理解できるなども収穫でした。
以上となりますが……これら作品、見て思うことは、演じる中の人を想定していないためか、とても独創性のあるキャラになっていますよね、と。
その意味では、自分視点で自由に作れることの恩恵を十二分に得ているようで、このあたりが「ごっこ」の所以なのかなと思ったりです。
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さて、インタビュー中、キムラさんの言葉を集めてみましたのでそれで締めさせていただこうと思います。
・完成させよう!
凝ろうと思えばどこまでも凝ることができちゃうので、最低限完成させよう!をモットーに進行していたとのことです。
これは何もVtuberモデルに限ったことではなく、細部に凝りだすと登るべき山が大きくなってしまい、結果嫌になってしまうものですよね、ああ耳が痛い痛い。
・みんなポートフォリオにも使えたりするといいな
当社は業界内で自分が目指す働き方や企業へ羽ばたくための支援に力を入れているので、、
その際のポートフォリオでの活用など副次的な目的もあったそうで、これはなるほど部活動とはいえ確かな目標になるかもしれません。
・自ら立てた計画に苦しめられるもまたヨシ
みんなに作業予定、計画書を作ってもらってからスタートしたそうですが、自ら立てた計画にも関わらず、みんなその進行に苦労したそうです(そうキムラさんさえも)。
とはいえ、その計画と実際の進行について、
みんなで「作る」を共有することで、確かな成果が得られる
これこそがアニメチームの部活動の真骨頂ではないかと思います。
今回のエントリーはここまで。次回はみなさんの活動と制作物にもっと切り込んで見ていきたいと思います。お楽しみに。