こんにちは。
クリーク・アンド・リバー社アニメチームにてLive2Dの業務をしている木村と申します。
今回は表題の通り【nizima LIVE】を使ってみた!というテーマで書いていこうと思います。
■nizima LIVEとは?
https://docs.nizima.com/promotion/nl92316/
nizima LIVEとは、2021年9月にリリースされたLive2D用のフェイストラッキングツールです。
主にLive2DモデルをVTuberとして動かすために使われます。
これまでLive2Dモデルを使用したVTuberのトラッキングツールでは
「VTube Studio」や「Animaze」といったツールがメジャーでしたが
nizimaLIVEはLive2D社が公式でリリースしたツールということで話題になりました。
私はLive2Dでモデルを作りはしてもトラッキングの設定までは自分で行ったことがほとんどなかったため
VTuberやトラッキングツールに詳しい社内のメンバーに教わりながら「nizima LIVE」を使ってみて
面白かったこと、困ったこととその解決策を記していきたいと思います。
まずは面白かったことです。
■すぐにアバターモデルを動かせる!
サンプルモデルが入っているので、アバターに適したモデルが手元に無くてもとりあえず自分の動きに合わせてキャラクターが動きます。
VTuberになった気分になれるので細かいこと抜きにとりあえず楽しいです!
■パラメータ設定の波形編集が分かりやすい
例えば口の開き具合の確認のときに
- いまどの程度開いていると判定されているのか
- どの程度の動きでどの程度変化しているのか
といったことが視覚的に分かりやすく慣れていない人でもとっつきやすいのでは、と感じました。
■目笑顔パラメータの波形の例。
右の方に緑色の点が移動するにつれ目が笑顔形状になるモデルなのですが 階段状にすることで笑顔目とデフォルト目の間の微妙な形状になる瞬間をできるだけ少なくしてみました。
社内のトラッキングツールに詳しい方はこの波形を階段状にしてみたり、
波形の山の位置を巧みに操ってキャラに命を吹き込んでいました。
できればUndoや他の波形のコピペができるともっと便利になるかなと思いました。
以下は少し困ったことと、その解決策です。
■設定した表情が消えてしまう?
Live2D Viewerで書き出した表情ファイルの「exp3.json」をnizimaLIVEに読み込むとモデルの表情を手動で切り替えられるようになるのですが、
一旦nizimaLIVEを閉じると全て消えてしまい、nizimaLIVEを開くたびに表情を追加し直すことになってしまいました。
こちらについては以下の手順を踏めば解消されました。
- Viewerの方でモデルの「model3.json」を開いて表情ファイルを読み込んでからmodel3.jsonを保存
- このmodel3.jsonをnizimaLIVEに読み込む
このようにすると表情・モーションの項目に初めから表情が追加されている状態になりました。
この手順については表情でなくモーションについても同様かと思います。
nizimaLIVEの方で「モデルの設定を保存」を押してもmodel3.jsonのこの部分は更新されないみたいですね。
■パラメータ設定の保存先にモデルが無い?
nizima LIVEで設定したパラメータを別名で保存して、他のモデルに流用したいときに、パラメータ設定の右上「…」から「別名で保存」を選んだのですが、
「models」フォルダの中にはじめの汎用モデルしか無く、自分で追加したモデルが見当たらない…。
この場合は「設定・その他」の「オプション」から「モデルの場所」を確認すると
自分で追加されたモデルも格納されているフォルダへたどり着くことができます。
おわりに
nizimaLIVEはまだリリースから日が浅く、検索しても情報があまりたくさん出てこないので些細な内容かとは思いましたが少しでも情報共有になればと記事を書かせていただきました。
少しでも興味を持っていただけたり、参考になっていれば幸いです。
ここまで閲覧していただきありがとうございました!