はじめまして!
クリーク・アンド・リバー社2DCG PlaNet Studio アニメーションチームの馬場です。
皆様Spineというものをご存じでしょうか?
Spineとはイラストを素材にアニメーションを作るソフトウェアのひとつです。
私が実際に使っていて感じるSpineの特徴は、直感的にアニメーションが作れるところだと思います。
今回はそんなSpineで2Dアニメーションの立体感を2.5Dにクオリティアップできる方法の1つ、
【トランスフォーム・コンストレイント】という機能をご紹介させていただきます!
○トランスフォーム・コンストレイントとは?
トランスフォーム・コンストレイントとは簡単に言うと 設定したボーン同士が連動して動くようにできる機能です。
ピンクのボーンを動かすと青色のボーンが連動してピンクと同じ方向や、反対方向に動かすことができます。
今回は反対方向に連動するトランスフォーム・コンストレイントを使ってより立体的に見えるアニメーションを作っていきたいと思います。
○立体的に見せるポイントは”ひねり”
2.5Dのような立体的なアニメーションにするポイントは、ずばり”ひねり”を加えることです!
顔や体の左右を向く角度の範囲が大きくなればなるほど、アニメーションの立体感が増していきます。
○実践
さっそく、こちらのアニメーションに”ひねり”を加えて立体的なアニメーションにしていきたいと思います。
①ボーンを2つを制作し、トランスフォーム・コンストレイント化させる
その際、オフセットの「一致」を押し、ミックス・トランスレートの値を-100にする
これで反対方向に連動する設定になります
②ひねりを加えたいパーツ(今回は脚以外のパーツ)にメッシュを打ち、
①の2つのボーンをバインドする
③ANIMATEモードで動かしながらウェイト値を調整
そして、上記の手順でひねりを加えたアニメーションがこちらです(動画右側)。
比べてみると立体感の違いがはっきりしますね!
このようにトランスフォーム・コンストレイントを使うとメッシュの手動変形を使うことなく、立体感のある動きを作ることができます。
いかがでしたでしょうか?
Spineのトランスフォーム・コンストレイントを使い、”ひねり”を加えることで
平面的なアニメーションをより立体的なアニメーションにクオリティアップさせることができます。
少しでもアニメーション制作の手助けになれれば幸いです。
ここまで閲覧していただきありがとうございました!