
こんにちは。アニメチームのKです。
今回で「アニメーションの12原則」のお話は最終回です。
今回はグラフアニメーションにおける、カーブの形以外で表現するアニメーションの魅力にスポットライトを当ててご紹介します。
Live2DやSpineで制作する際、アニメーションを制作する前に行う作業がありますよね。
モデリングやセットアップ、仕様書を読んだり…
今回は主に「前工程」で作り上げる魅力について解説していきます!
目次
カーブ以外の「制作作業」で大切な事
立体感
立体感の付いたアニメーションといえばLive2Dですが、
Spineでも立体感のついたリッチなアニメーションが制作されるようになってきています。
人体、動物、静物…物体の形を3D的に理解して、2D表現に落とし込むことは
アニメーションを作成するうえで重要な要素です。
全ての作品において「正確な立体感」が適しているわけではないと思いますが、
正確な立体感で動きを表現することはキャラクターの「説得力」を強めるのに役立ちます。
商業でのアニメーション制作のお仕事は正確な立体把握が大切なため、
ぜひクオリティアップに力を入れてみてください。
スクアッシュ・ストレッチ・誇張
このアニメーションでは赤いボールは堅そう、青いボールは柔らかそうに見えますよね。
青いボールほど大きく伸び縮みするボールはなかなかないと思いますが、
「とても柔らかく跳ねやすいボール」だという事が伝わってくる動きになっていると思います。
スクアッシュ・ストレッチは伸び縮みの動きの事。
表現を大げさにすることを誇張といいます。
上記で正確な立体感の大切さをご説明した所ですが、
適切なタイミングで「アニメ的表現」を取り入れるために
大げさな表現や伸び縮みを入れる方が効果的な事があります。
タイミングに合わせて伸び縮みを入れる事で
カートゥーン的なアニメーションになったり、アニメーション全体が柔らかい印象になったりします。
硬いもの、柔らかいもの、弾力のあるもの…質感を表現するのにも役立ちます。
正確な立体感で存在感やリッチさを出すか、アニメ的表現で伝えたい事にフォーカスするか…
作る物に応じて使い分けられるようになると表現力アップにつながりそうですね。
軌道・運動曲線
グラフのカーブの綺麗さだけでなく、モーションが描く軌道が滑らかになっているかも重要です。
実際に試してみていただきたいのですが、
例えばジグザグとこぶしを動かすときは結構力が必要になることに気が付くと思います。
意図的でなく腕を動かすとき、人のこぶしは丸みのある軌道に沿って動いています。
モーションにも同じことが当てはまります。
例えば武器の先が綺麗な弧を描いていると、自然なモーションに見えるようになります。
一点だけでなく脚・腕・首などの重要な関節の軌道が丸く動くよう調整していくと、
自然なモーション制作に繋がると思います。
上記のモーションでは、特にハンマーの先の軌道が綺麗な弧を描いているかどうかは特にチェックしています!
アニメーションの「設計」で大切な事
アピール・副次アクション
アピールは魅力が伝わるキャラクターデザインを目指す事、
副次アクションはメインアクション以外のお芝居の事です。
アニメーションを制作する前にキャラクターデザインから動きを設計する事で、
アニメーションに置いて強調したい部分や表現したい性格が明確になっていきます。

(左:プラネちゃん 右:いるるちゃん)
例えばプラネットスタジオのオリジナルキャラクター、プラネちゃんといるるちゃんならどんなポーズを取るでしょうか?
プラネちゃんなら力強さはありつつも、ちょっと脇をしめた大人しめのポージング。
いるるちゃんなら元気いっぱいな様子が伝わるポーズが似合いそう…などが考えられそうです。
事前に設計する事で、アニメーションの意図に沿ったモーション制作が可能になります。
モーションの良さ=表現したい事が適切に伝わる動き、と考えると
事前にどんな動きを作るか設計しておくことが重要になってきそうですね。
演出
最後に「演出」をご紹介します。
演出はこれまでのアニメーション素材の制作とは打って変わって、映像の設計に重きを置いた要素です。
制作フローの中では「絵コンテ」が演出を考える工程です。
エディターでの作業は定点カメラの前で動いているキャラクターを見ている感覚が近いですが、
演出ではシーンの切り替えやカメラの動きを加える事で映像にストーリー性やメッセージ性を持たせます。
魅力的に動くアニメーションがさらにユーザーに伝わるよう、見せたい箇所を強調する事も出来ます。
魅力的なアニメーション作品は「アニメーション素材」と「的確な演出」が組み合わさって出来ていると考えると、
アニメーション素材制作以外にも知識を身に着けたくなりますね。
まとめ
今回はアニメーションにおける「形」や「軌道」、「設計」から魅力を表現する方法をご紹介しました!
①概要、②カーブを使いこなそう の内容と合わせて実践いただく事で、より魅力的なアニメーション制作の一助になれば幸いです。
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