こんにちは。アニメチームのマルバヤシです!
「クリークに入社するまでとその後の体験談シリーズ第五弾」です!
今回はアニメチームのオオイタさんに、クリーク・アンド・リバー社、PlaNetStudioへの入社に至るまでのお話や入社後のエピソードをお聞きしました。
今回はなんと建築業界からゲーム業界への異色の方向転換をなされています!
ぜひご覧ください。
▼過去の記事はこちら
【入社エピソード】対談形式でデザインチームのお二人に聞いた!クリークに入社するまでのお話
【入社エピソード】未経験からゲーム業界へ!~クリエイティブへの目覚めと入社に至るまでの話~
【入社エピソード】3Dデザイナーから2Dデザイナーへの転身~きっかけと現在に至るまでのお話~
【入社エピソード】大きな挑戦!~プロダクト業界からゲーム業界へ~
今回のゲスト
所属:アニメチーム
普段の業務:入社されて3年ほど
Live2Dを使用したゲーム用モデル・着せ替え制作に携わっている。
インタビューは下記2名が務めました!
所属:アニメチーム
所属:デザインチーム
それではインタビュースタートです!
◇◇◇◇◇◇◇
「最近、話の流れが固まってきちゃってるので、変化球を投げてみようと思います!」
初めて動かしたいと思ったもの
「突然ですけど『自分でうごかしたいなー』と思った初めてのものはなんですか?」
「僕は初めて動かしたものが、『初めて動かしたい』と思ったものなんですけど。○○というゲームがあって…」
「知ってます!これ以前に動かしたいものがなかったというか、それだけブレイクスルーな作品だったんですかね。」
「もともと高校生の時にこのゲームをめっちゃやってて、このゲームのキャラが好きだったんです。Live2Dっていうものを知ったときに『これがあれば立ち絵が動いていないキャラでも自分で動かせるんじゃないか』、と思って。 そこで初めて《Live2D》を知って、その日のうちに友人に絵を描いてくれって頼んで、素人二人集まって作品を作ったのが初めての作品だったんですよ。なので、まんま一つ目の作品が初めて動かしたいと思ったものを動かした、って感じでしたね。」
「すごい行動力だな…」
「友人には呆れられました(笑)」
「でもそれぐらい突き抜ける創作衝動が来たということですね。」
「そうですね。絵を描いてもらって。当時は完全に初心者で年代的にも2017年とかだったので、記事とか全然なかったのですが、そこからガーーっとやった…ていう(笑)」
絵は苦手?
「これはアニメチームに限らず聞いているんですが、過去パラパラ漫画に夢中になったとかは…」
「全くないです!それまでゲームとかも人並みにしてる程度で、それこそ『Live2Dって何だろう』と知ったのも昔配信をやってた時に、配信の中でやってるゲームであった…っていう。ただ、もともとは絵も描けない…、というか絵を描くの苦手なんですよ!絵が描けるからこの業界に来たんじゃなくて、ものを動かせるのが好きだから来たので… なので絵を描いたことがあるとかは全然ないんですけど、やる気だけで来たっていう。」
「すごいなあ…現代ならではだなあ。コレ自分に描けるかなみたいなそういったこともなく、2017年突然『俺は動かす人』なんだっていう感じに目覚めたと。」
「そう、いきなり…そこまで絵を描くのは好きな人種ではなかったので。まあその、絵が嫌いっていうよりも、当時は漫画とか二次元チックな絵を描く文化を触っていなくて、自分の中で触ったことある絵って、所謂、美術の時間とかだったので。僕は大概その評価がすごく低くて下の方…下から数えた方がいいみたいな。」
「じゃあこの天変地異がなければ、ひょっとしたら別の道に進んでたかもしれない?」
「大学の時は建築学科だったのでLive2Dと出会っていなかったら、今頃地元で公務員か施工管理の仕事をしていたと思います。」
「なるほど。ということは、ちがう世界線の別府さんは、かなり違う世界線なんですね。」
「そうですね、よく自分のルーツとか…Live2Dを始めてから、めっちゃいろんな人に聞かれるんですよ。『何やってましたか』って聞かれたときに『建築学んでいました!』って言ったら、まず最初に『なんで君こんなところにいるの!?』って言われるっていう(笑)」
「はははははは」
なぜゲーム業界へ?
「なるほど。ここまではとりあえずやってみよう、っていうところですが食べていこうと思ったタイミングの話をぜひ」
「これも、明確なタイミングが微妙なんですけど、当時、建築学科に通って専攻していた時に、じゃあ自分はどの道をいくんだろう、どこに就職にするんだろうってことや周りを考え始めていた時に、自分の中ですごい揺れてたんですよ『どっちに行くべきだろう』って色々考えてて…」
「あ、でも二択なんですね。建築をやるかそれ以外かって」
「就職活動が建築系多かったりとか、みんなインターンシップ行っていたりという中で、建築で決めるならもう動かないといけないっていうことがありました。Twitter上でも作品公開とかしていて、それなりに個人でやれなくはなさそうなラインではいたんですよ、頑張ればできるところまではいっていたんですけど。ただ本当にそれでいいのかっていうのと、もしくは企業を探したほうがいいのかってなったときに、クリエイターとして活動するならこういうところに登録した方がいいと、とかこういうところで調べたらいいよっていうのを教えてくれた人が、当時クリークに勤めていた人だったんですよ」
「それはどういうお知り合いだったの?」
「趣味が配信で、Live2Dの配信を始めて1年ちょっとくらいの時に、名前は伏せるんですけど、その方は僕の配信枠で来た時に会ってそのあとAlive(Live2Dのイベント)とかでも、実際に現地であったりして、仲良くなって、」
「あ~~~~!!!なるほど!!!配信とかもしてたんだね。」
「こういうのあるよって、すごい積極的に色々教えてくださって…で、一応どっちもどっちじゃないですけど、まあ建築学科で勉強しているので…当時は、まだ建築本線だったんですけど、こっちの活動も開始してみたんですよ。」
就職時期の壁とポートフォリオ
「ただちょうど3年生と4年生の間に体調を崩してしまって。その間に作品から離れてしまって、その間に受けようと思ったところ全部落とされてるし、どうすればいいんだろうってなって。これからどうしようってなったときに、クリークの方が『うちで今度こういう事イベントやるんだけど、来ない?』と教えてくださって。『行きたいです!』って」
「それってこの人でいいんだっけ」 >>クリークの元メンバー
「その人です。4月3月のイベント全部出ようと思ってたんですけど今度はコロナが襲来するわけで(笑)」
「そうか3年前か」
「コロナ襲来で僕の建築の方の就活イベントも全部潰れたんですよ。3月4月…5月くらいまで何もイベントなくて。1月とか12月に受けていたの全部落ちちゃって。結果どうしようってなったときに、4月のイベントが潰れたタイミングで『うちの会社のうちのチームの、僕がいるところだったら話通せるよ。』 それで、クリークに応募できた。応募してからは僕の力次第で。そこでインターンシップ受けたり面接受けたり、っていう事をして内定を貰いました。」
「そうかあ。ちょっと立ち入ったことかもしれませんが…サカモトさん、アニメチームのポートフォリオって動くの?」
「人による…とは思います。」
「僕の場合は、ガチガチの理論的なのをまとめて書いたせいで、『こんなLive2Dのポートフォリオ持ってきた人だれもいない』って言われました。」
「(爆笑)レジェンドじゃないですか」
「一応自身があったものを書いたんですけど、そのうちの片方は『こんなことをLive2Dで長々と書いている人は見たことがない』って。実際他の人のものを、そんな見たことないんですけど、僕のポートフォリオはA4のPDFに4分の3くらいが文章でちょくちょく画像が入ってる形式、という完全に建築の書き方で。」
「なるほど!」
「異色だったなって我ながら思ってて。クリークを受ける前と受けた後でポートフォリオ若干変えてて、一応修正はしたんですけど修正する前のものは多分もっとひどかったんですよ。いろいろ落ちた4月5月のあいだに、クリークの人とはまた別の方で当時実務についていた方にポートフォリオを見てもらう機会があって、すごい書き直して。その分、若干文章増えたんですけど…」
「(笑)増えたのか」
「『こっちの業界のひとはそういうところよりも、こっちを見るよ』ということを言われたので『じゃあ自分の熱意が伝わるようにいっぱいしっかり順序だてて書こう!』みたいな。で書いた結果… 実際ページ数は増えたんですけど、ただその分構成は変えたんで。その前の状態で、もし、クリークに持ってきたら落とされたのかなとは、ちょくちょく思いますね。」
「二人は、お気づきかもしれないけど、多分うちは、そういうところで落としたりしないと思います。熱意とか、この人の目は今何を見てるとか、この言葉に対してどういう返しをしてくるか、そういうところをよく見ていて、多分ポートフォリオの作りは、うまい下手あまり見ていないんですよ。ただこれ自体はすごく評価されたんじゃないでしょうか(FBをもらって構成をブラッシュアップしたこと)」
業界を決めた切っ掛け■
「結局どっちにしようかなっていう時に、こっちだった(Live2D)って思った切っ掛けって何だったっけ」
「やはり体調が回復した後に助けてくれた、そのタイミングだったかなと。やっぱり建築は今の友人たちから聞いても厳しいんですよ。」
「選ぶ前にそういう業界だというのは耳に入ってたんですよね」
「成功してる人とか、大企業に居る人とかは同じ年でもすごい給料もらってたりする人もいるんですけど、話を聞く限り、働いてる時間が僕の2倍くらいあるんですよ。 ただ僕はやりたくもないことを一生やっていけるほど心強くないなって思ったんで、やるなら自分の好きな自分が楽しくやれるもので、やって行けた方が絶対いいなって。 僕は多分楽しいことを仕事にしないとやっていけないって思ったから…Live2Dを取りたい!って思って。舵切ったっていうのはありましたね」
入社してから
「で、来てみてどうですか?第一印象っていうか」
「すごいのびのびさせていただいているので… やっぱり当時、建築から来たんですけど建築で聞く上司みたいな感じの人のイメージ像って怖いというか。」
「みんな言いますよね。それ」
「嫌な人って言ったらあれなんですけど、こういう上司の人いたらいやだな~ってびくびくしながら先輩たちの話を聞いてたわけなんで、来た時にすごいみんな優しい大人の人たちというか、絵に描いた優しい大人の人たちばっかりだったからすごい感動したというか。すごく丁寧に教えていただきましたし。 で、やりたいことも出来る…手放したくない良い職場っていうのが第一印象でした。」
運命の出会い
「オオイタさんの半生を聴いていて、なかなか今までにないタイプの人来たなって感じでしたね。作ろうと思った切っ掛けも、僕もう長いことやっていますがここまで強烈な雷が来たタイプは初めて話すかも」
「本当に…あれが運命の出会いかと聞かれると、そうですねっていう感じで… 『ああこれLive2Dっていうんだ』って思った瞬間にLINEを開いて5年くらい会ってない中学以来の友人に…」
「5年会ってなかったの!?この友人!?」
「中学3年以降あってなかったんで…高校3年と大学のほぼ丸1年か2年…まあ3、4年あってなかったですね。そのタイミングで『こういうことしたいから絵描いてくれ!』って言ったら一時間後くらいに一言『は?』っていう」
一同「(笑)」
「そのあと電話が掛かってきて『何を言ってるの?』って言われて 『こういう事がしたいんだよね』ってURLといっしょに送って 、『こういう事やりたいからさ、中学の時の思い出だけどお前って絵うまかったよね。だからこういうものを描いてほしいんだけど、用意するのってどれくらいかかるもんなの?』みたいなところから話を始めて、実際に描いてもらって…知ってからやるまで6時間くらいで…」
「動かした後に『動いた!』ってなってめっちゃ楽しい。でもやっぱり運命の日だって思うのは、初めて触り始めた日、初めて素材もらった日は12時間ずっと座りっぱなしでやってので。」
「すごいな…その集中」
~体調には気を付けてくださいね!~
今後の夢
「夢…目標というより夢ですけど、絵をかくのがすごい苦手なんで、この業界に入って一番のコンプレックスだった、絵を描けないというのが解消されるまで絵がうまくなれれば、すごい嬉しいなって思います。」
「夢?…夢??」
「夢っていうか…絵が描けたらすごい嬉しいなって、少年心ながら(笑)」
「今後の目標として、クリークに推薦してくれた方も絵うまい方だったのであの人になりたいな、と思いますね」
オオイタさん、ありがとうございました!
オオイタさんのインタビュー、いかがでしたでしょうか。
業界のギャップを感じながらも、持ち前の勤勉さと圧倒的な熱意でやりたいことを仕事にした行動力を見習わないとな…と記事にしながら感じました。
たとえ業界が違っていても熱意や、やってきたことをしっかりと見る。
PlaNetStudioはそんなスタジオです。
今回の記事を通してクリーク・アンド・リバー社、PlaNetStudioの雰囲気が記事を読んでいただいた皆様に伝えられていれば幸いです!
入社エピソード記事は、まだまだ続きますので、次回もお楽しみに!